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青年座について(日本語)
ご挨拶
2023年の世相を1字で表す「今年の漢字」が「税」に決まりました。「税」が選ばれたのは消費税率が8%に引き上げられた2014年以来2度目です。今昨年はインボイスの年。国民怒りの1字なのでしょう。ちなみに2位は「暑」3位は「戦」。「楽」はなんと10位。まさに今を現わしています。
さて2023年の青年座です。1月『時をちぎれ』(作=土田英生 演出=金澤菜乃英)。5月『金閣炎上』(作=水上勉 演出=宮田慶子)。7月『黄色い封筒』(作=イ・ヤング 翻訳・ドラマトゥルク=石川樹里 演出=須藤黄英)。10月『同盟通信』(作=古川健 演出=黒岩亮)。すべて無事終えることができました。関係者、ご覧いただいた皆様に感謝です。あわせて2021年コロナ禍真っ只中初演しました『シェアの法則』がアートキャラバンのバックアップを受け、全国演鑑連中国・静岡県・長野県・九演連・首都圏・北海道ブロック、そして川越を巡演いたしました。また年明けには俳優座劇場での公演を経て神奈川ブロックの皆様にお迎えいただきます。
2024年。劇団青年座は創立70周年を迎えます。
森塚敏、東恵美子、成瀬昌彦、天野創治郎、土方弘、中台祥浩、初井言榮、山岡久乃、氏家慎子、関弘子ら10人の若き俳優が立ち上げた青年座が70歳。古希を迎えます。また築地小劇場開場100年の年にもあたります。今演劇をつくる私たちにとって改めて来し方行く末を考えなければならない年になります。
青年座のレパートリーはラインナップにある通りです。創作劇の上演を標榜する通り、新旧多彩な劇作家が登場いたします。竹田モモコさん、池内風さん、根本宗子さんは青年座初登場です。新たな出会いに気持ちが高鳴ります。マキノノゾミさんは創立40周年の年『MOTHER』で登場以来、『フユヒコ』『赤シャツ』『横濱短篇ホテル』『わが兄の弟 贋作アントン・チェーホフ傳』と青年座には欠かせない劇作家です。朗読劇二題は「夏にこだわる企画」です。そして別役実さんの『諸国を遍歴する二人の騎士の物語』は2004年、創立50周年記念公演として森塚敏、湯浅実が上演して以来です。ご期待ください。
劇団青年座、本年もよろしくお願い申し上げます。
青年座の活動
劇団青年座は「創作劇の上演」を趣意書に謳い、1954年5月1日森塚敏、東恵美子、成瀬昌彦、天野創治郎、土方弘、中台祥浩、初井言榮、山岡久乃、氏家慎子、関弘子、ら十人の俳優によって結成いたしました。同年12月17日俳優座劇場で椎名麟三作『第三の証言』をもって第一回公演をおこない、以後、矢代静一(『写楽考』他)、八木柊一郎(『国境のある家』他)、宮本研(『からゆきさん』他)、水上勉(『ブンナよ、木からおりてこい』他)ら多くの劇作家と共に数々の創作劇を上演、今年で創立70年目を迎えることになりました。
最近では2020年岩瀬晶子『シェアの法則』、2021年野木萌葱『ズベズダ-荒野より宙へ-』、シライケイタ『ある王妃の死』、マキノノゾミ『横濱短篇ホテル』、2022年中島淳彦『夫婦レコード』、ピンク地底人3号『燐光のイルカたち』、土田英生『時をちぎれ』、2023年古川健『同盟通信』、竹田モモコ『ぼっちりばぁの世界』と現代演劇を代表する劇作家の新作を次々と上演いたしています。
また『明日-一九四五年八月八日・長崎』(井上光晴原作、小松幹生脚色)、2020年『ブルーストッキングの女たち』(宮本研作)、2023年『金閣炎上』(水上勉作)など過去作品の上演、2019年『SWEATスウェット』(リン・ノッテージ作)、2021年『アルビオン-白亜の地イングランド』(マイク・バートレット作)、2023年『黄色い封筒』(イ・ヤング作)など海外現代戯曲の上演など幅広い活動で高い評価をいただいています。
東京での本公演の他、全国の市民劇場・演劇鑑賞会でのロングラン公演、新劇交流プロジェクト公演(『その人を知らず』、『美しきものの伝説』)など劇団の枠を超えた交流など多彩な演劇活動を展開しています。
一方、現代演劇の未来を担う俳優・スタッフの養成を目的とし、1975年より青年座研究所(2年制)をスタートさせ多くの人材を輩出してきました。
受賞
1968年 | 第23回芸術祭奨励賞(『禿の女歌手』の成果に対して) |
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1968年 | 第3回紀伊國屋演劇賞団体賞(年間の公演活動に対して) |
1971年 | 第6回紀伊國屋演劇賞団体賞(年間の公演活動に対して) |
1973年 | 第28回芸術祭優秀賞(『三文オペラ』の成果に対して) |
1979年 | 東京都優秀児童演劇選定優秀賞(『ブンナよ、木からおりてこい』) |
1979年 | 厚生省児童福祉文化賞(『ブンナよ、木からおりてこい』) |
1980年 | 第34回芸術祭優秀賞(『ブンナよ、木からおりてこい』) |
1981年 | 第35回芸術祭大賞(「五人の作家による連続公演の企画・制作」) |
1985年 | 東京都優秀児童演劇選定優秀賞(『ブンナよ、木からおりてこい』) 厚生省児童福祉文化賞(『ブンナよ、木からおりてこい』) |
1987年 | 第42回芸術祭芸術祭賞(『国境のある家」の成果に対して) |
1990年 | 平成元年度芸術祭芸術祭賞(『盟三五大切」の成果に対して) |
1997年 | 第31回紀伊國屋演劇賞団体賞 (『三文オペラ』『審判』『ベクター』などの舞台成果に対して) |
1998年 | 第5回読売演劇賞優秀作品賞(『フユヒコ』の舞台成果に対して) |
1998年 | 第52回芸術祭大賞(『見よ、飛行機の高く飛べるを』の成果に対して) |
青年座について(English)
History
Founded in 1954. On December 17, 1954, the company staged its first performance, Daisan no Shogen (The Third Testimony) by Rinzo Shiina, at the Haiyuza Theater.The program contains the following, opening statement: The membership of Seinenza is comprised of youths. Our primary aim is to produce new and innovative plays. In this way, we at Seinenza hope to anchor and express Japan's ever-changing reality in theater. Within Japan's living and moving society, we seek to transform into theatre the very air that touches our skin... Founding members Masahiko Naruse, Sojiro Amano, Hiroshi Hijikata, Bin Moritsuka, Yoshihiro Nakadai, Kotoe Hatsui, Hisano Yamaoka, Shinko Ujiie, Emiko Azuma, Hiroko Seki.
Awards
1968 | 23rd Art Festival Prize of Recognition (for Hage no Onna Kashu [The Bald Female Singer]) |
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1968 | 3rd kinokuniya Group Theatre Prize (in recognition of annual production activities) |
1971 | 6th Kinokuniya Group Theatre Prize (in recognition of annual production activities) |
1973 | 28th Art Festival Prize of Excellence (for Sanmon Opera[Three Penny Opera]) |
1979 | Tokyo Metropolitan Outstanding Children's Theatre Choice of Excellence Award (for Boonah, Come Down) |
1979 | Welfare Ministry's Children's Welfare Cultural Award (for Boonah,Come Down) |
1980 | 34th Art Festival Award of Excellence (for Boonah, Come Down) |
1981 | 35th Art Festival Grand Prize (In recognition of the collaborative programming and production by 5 playwrights) |
1990 | Art Festival Art Festival Award of the 1st Year of Heisei (for Kamikaketesanngotaisetsu) |
1997 | 31st Kinokuniya Group Theatre Award (for Three Penny Opera, Shinpan Boonah, Come Down and Vector) |
1998 | 5th Yomiuri Theatre Prize Award of Excellent Work (for Fuyuhiko) |
1998 | 52nd Art Festival Grand Prize (for Miyo, Hikoki no Takaku Toberuwo [Look, How High the Airplane Flies]) |
劇団概要
劇団名 | 有限会社 劇団青年座 |
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所在地 | 〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷1-53-12 |
TEL | 03-5478-8571 |
代表取締役 | 濵田正敏(森正敏) |
取締役 | 宮田慶子 紫雲幸一 横堀悦夫 青木鉄仁 綱島郷太郎 |
監査役 | 新庄和彦 |
劇団員 | 俳優 160名 スタッフ 48名 2020年1月1日現在 |