明日-1945年8月8日・長崎
ものがたり
1945年8月8日・長崎。うだるような暑さの中、
三浦家では泰一郎、ツイ夫婦の次女ヤエと製鋼所の工員中川庄治の
婚礼が行われようとしていた。
空襲警報が日々の習慣の中、人々は若い二人の門出を祝おうと集まった。
仲人役の助産婦。市電の運転手・水本広と妻満江。
刑務所に収監されている堂崎彰男の妻でヤエの叔母ハル。
新郎庄治の義父で元コック、今は写真で生計を立てている銅打弥助と後妻みね子。
暗い情欲に突き動かされ娼家を彷徨う石原継夫。
ヤエと大学付属医院看護婦養成所の同期生福永亜矢。
それぞれが事情を抱えながらも生きている。
口之津の病院から娘の身柄引取りを告げられた山口由信と妻キヨも又そうだった。
それでも人々は「明日」を信じて懸命に生きていた。
一方、ヤエの姉ツル子は臨月を迎え、陣痛に耐えながら初めての子の誕生を待っている。
8月9日早朝、晴れた朝の空気に赤子の声が明るく響く。
そして柱時計はコツコツ時を刻み、11時2分に向かって進んでいくのだった。
昭和が平成になった1989年初演。昭和の悲劇を忘れさせたくなかった。
そして、平成が令和にかわった2019年、青年座は再び『明日』を立ち上げる。
広島、長崎、そして福島の記憶を風化させてはならない、という祈りをこめて。
スタッフ・キャスト
スタッフ
原作 |
=井上光晴 |
脚色 | =小松幹生 |
演出 |
=鈴木完一郎 |
演出補 | =山本龍二 |
美術 |
=柴田秀子 |
照明 |
=中川隆一 |
音楽 | =樋口康雄 |
音響 |
=高橋巖 |
衣裳 |
=溝口貴之 |
舞台監督 |
=尾花真 |
製作 |
=森正敏・長尾敦 |
キャスト
巡査/堂崎彰男 |
=桜木信介 |
堂崎ハル |
=津田真澄 |
銅打弥助 |
=山﨑秀樹 |
銅打みね子 |
=柳下季里 |
三浦泰一郎/高谷藤雄(声) |
=山賀教弘 |
三浦ツイ/高谷藤雄の母(声) |
=山本与志恵 |
石原継夫 | =逢笠恵祐 |
福永亜矢 | =小暮智美 |
水本広 | =高松潤 |
水本満江 | =田上唯 |
助産婦/産婆 | =佐野美幸 |
山口由信 | =五十嵐明 |
山口キヨ/おばさん | =遠藤好 |
三浦ヤエ | =角田萌果 |
中川庄治 | =前田聖太 |
ツル子 | =田邉稚菜 |
演奏 | |
ピアノ | =大貫夏奈 |
ヴァイオリン | =菅野千怜 |
チェロ | =石貝梨華 |
公演日程・チケット
東京芸術劇場シアターイースト 2019年7月10日(水)~17日(水)
◎…追加公演 ご予約いただけます。
×…前売分完売 当日券は若干枚販売予定
受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前。
【アフタートーク】
・7月15日(月)終演後 「『明日』誕生秘話-1989年そして2019年」
出演:山本龍二、水谷内助義
司会:濱田元子(毎日新聞学芸部編集委員)
*U25、U18のチケットをお求めのお客様は当日精算のみ。
年令確認の為、受付にて身分証をご提示いただきます。
◎…追加公演 ご予約いただけます。
×…前売分完売 当日券は若干枚販売予定
7月 | ||||||||
10日 | 11日 | 12日 | 13日 | 14日 | 15日 | 16日 | 17日 | |
水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 | 水 | |
14:00 | × | × | × | ★× | ◎ | × | ||
19:00 | × | × | × | × | × |
【アフタートーク】
・7月15日(月)終演後 「『明日』誕生秘話-1989年そして2019年」
出演:山本龍二、水谷内助義
司会:濱田元子(毎日新聞学芸部編集委員)
チケット(税込) | 全席指定 | 販売窓口 |
一般前売 | 5,000円 | 全窓口 |
一般当日 | 5,500円 | 当日窓口 |
U25(25歳以下) | 3,500円 | 青年座のみ取扱 |
U18(18歳以下) | 2,000円 | 青年座のみ取扱 |
年令確認の為、受付にて身分証をご提示いただきます。
取扱先 | 問合せ先 | 取扱時間 |
劇団青年座 | 0120-291-481 ネット予約 |
電話対応は土日祝除く 11:00~18:00 |
チケットぴあ | 0570-02-9999 Pコード 492-517 |
オペレーター対応 10:00 ~ 18:00 |
ローソンチケット | 0570-084-003 Lコード 32553 0570-000-407(オペレーター対応) |
オペレーター対応 10:00 ~ 20:00 |
イープラス | ネット販売のみ |